情報量(PC関連)の単位の大文字・小文字

KBだったりkbだったり、1,024バイトなのか1,000バイトなのか・・・色々と面倒。

作成日:2018-02-16, 更新日:2018-02-16

国際単位系(SI)

まず「k(キロ)」は1,000倍。
「1km(キロメートル)」は「1m」の1,000倍。「1kg(キログラム)」は「1g」の1,000倍。
※「k(キロ)」は小文字。国際単位系(SI)で規定されている。

「1B(バイト)」の1,000倍は「1kB(キロバイト:小文字のk)」となる。
でも実際は「1,000B」ではなく「1,024B(2の10乗)」で単位が「キロ」に上がる。
でも「k(小文字)」はすでに規格があるから「K(大文字)」が使われるようになった・・・とか。

でも、「K(大文字)」は規格じゃなく慣例上「K(大文字)」が使われているので「1KB=1,024B」「1KB=1,000B」のどちらで記載しても、ひとまずOKらしい。

2進接頭辞

「1,024バイト」を「1キロバイト」と表記する規格が「1KiB(キビバイト)」となる。
※IEC(国際電気標準会議)が「2進接頭辞」として規定したそうだ。

国際単位系(SI)は、「n(nano)、μ(micro)、m(milli)、k(kilo)、M(mega)、G(giga)、T(tera)」となり「メガ(M)」から大文字。
PC関連等の容量は「KiB、MiB、GiB、TiB」。

SI接頭辞単位 2進接頭辞単位 サイズ
キロバイト(kB) キビバイト(KiB) 2^10 = 1,024バイト
メガバイト(MB) メビバイト(MiB) 2^20 = 1,024KiB = 1,048,576バイト
ギガバイト(GB) ギビバイト(GiB) 2^30バイト = 1,024MiB = 1,073,741,824バイト
テラバイト(TB) テビバイト(TiB) 2^40バイト

メモ

最小単位

ちなみに「B(byte:バイト)」の下は「b(bit:ビット)」で「1B(バイト)」が「8b(ビット)」。
「b(ビット)」が最小単位になる。

HDDの3TB

HDDの「3TB」ってヤツを使うと「2.7TB」程度しか認識されない。
さらに「2.7TB」分のデータをいれると空スペースがなくなってファイルのアクセスがかなり悪くなる。
そのため実際に入れることが出来る容量はもっと少なくなる・・・。

で、「3TB」が「2.7TB」程度しか認識されないのは「1,024倍(2の10乗)」じゃなく「1,000倍」計算だから。

3TiB = 3,298,534,883,328    B(バイト)
3TB  = 3,000,000,000,000    B(バイト)
     =     2,929,687,500    KiB
     =         2,861,023    MiB
     =             2,794    GiB
     =                 2.73 TiB

しょうがないとは言えども・・・ファイルのアクセス等を考えると実質使えるのは「3TB」のHDDで「2.5TB」程度・・・もっと少なかったような気もする。

通信速度の「Mbps」

今はすでに「Gbps」とかだったかな。

たまに「100Mbps」だから「1秒で100メガのデータを受け取れます」的なコトを言う人がいる・・・実際に遭遇したことがある。
問題は「100メガのデータ」っていう表現。
「100メガ」ってのは「100メガバイト」っぽく聞こえるけど実際は「100メガビット」。

「Mbps」は「MByte/sec」じゃなく「Mbit/sec」ってコト。

100Mb =     100,000     kbit
      = 100,000,000     bit
      =  12,500,000     B(1B(バイト)=8bit)
      =      12,500     KB
      =           0.012 MB

ちなみに「Mbps」の真ん中らへんにある「p」は「/(per)」のコトらしい。
速度の「1km/h」の「/」と同じ(割り算の「/」と同じ)。
「1km/h」は「1時間あたり1km」。
「1Mbps」は「Mb/s」となり「1秒あたり1Mb」。

DTP関連や画像の解像度「300dpi」は「300ドット/インチ」ってコト。