クラスカル・ウォリス検定までの簡単な流れ

2011/06/15

説明とか見ても表現が回りくどくて、言葉の意味にしろ、検定をする意味にしろ理解できない。
限りなく大雑把なまとめ。
※細かい表現や手法・目的は別サイトで調べるコト。

まずは結論

クラスカル・ウォリス検定をする理由

調査したデータが偶然なのか、必然なのかを判断するため。

計算した結果

計算した結果が「有意水準より小さければ『有意差がある』」といえる。
※「有意水準」は…知らない。とりあえずコレを比較をすればOK。値は1%とか5%とか。

「有意差がある」、「有意差がない」

「有意差がある」とは「偶然では無い可能性が高い」、
「有意差がない」とは「偶然の可能性が高い」

メモ・流れ

例えば、「3つの薬の中で回復値の高いモノを知りたい」
※流れを見るためなので、重複データとかは存在しない。

それぞれのデータを取得

薬を「A、B、C」とし、3つのグループにわけて調査する。
その結果が下記。

中央値なり、平均値なりで考える

中央値、平均値を出したものが下記。

これを見る限り「薬Cの回復値が高い」となる。

このデータは偶然?

このデータを信用していいかどうかを調査する必要がある。
ひょっとしたら偶々かもしれないしね。

ということで「クラスカル・ウォリス検定」ってのが登場。

クラスカル・ウォリス検定の第一段階

まずは回復値の小さいものから「1、2、3」としていく。
番号をつけたものが下記。

クラスカル・ウォリス検定の第二段階

上記の番号の合計と項目数を数える。
※合計を「Rx」、項目数を「nx」とする。

クラスカル・ウォリス検定の第三段階

「Rx」「nx」を計算式にあてはめる。
Excelでやるために…Σとか分からないし…簡単にしたモノを表記してみる。

上図にそれぞれの「Rx」や「nx」をはめ込んでいく。
「Rx」は「R1~R3」で「薬AがR1、薬BがR2、薬CがR3」とする。「nx」は「n1~n3」で同じような感じ。

これを計算すると「検定統計量(Sx) = 5.69」となる。

クラスカル・ウォリス検定の第四段階

「カイ2乗分布の片側確率」ってヤツを求める。
コイツと前述の「有意水準」ってヤツを比較する。

「カイ2乗分布の片側確率」ってヤツはExcelで「CHIDIST()」ってヤツを使う。

「CHIDIST()」のカッコの中にいれるものは「検定統計量(Sx)」ってヤツと「グループ数から1を引いたもの」。

今回の例では「ABC」の3グループなので、Excelには「=CHIDIST(5.69,2)」をいれる。
Excelの計算によるとコレは「0.058」となる。
「0.058」をパーセント表記にすると「5.8%」。
つまり「カイ2乗分布の片側確率」は「5.8%」。

クラスカル・ウォリス検定の第五段階

「有意水準」ってヤツと比較する。
「1%」か「5%」のどっちかで比較するらしいんだけど「カイ2乗分布の片側確率」は「5.8%」なのでどっちで比較しても「有意水準」より「大きい」。

クラスカル・ウォリス検定の第六段階

「有意水準より大きい」ということなので「有意差が無い」といえる。
「有意差が無い」は「偶然の可能性が高い」ということになる。

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